■2002/09/10(火)何でもない男女の何でもない恋愛!の巻
2001年、ナンパ師になったあの日。
俺『2年!待ってて…何か結果だすから』
Y恵にそう告げて冷却期間をおいたあの日。
女心とは?
恋愛とは?
その『答え』が知りたかった。
納得できるまで『女性』を知りたかった。
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PM6:00 渋谷で待ち合わせ。
『あいかわらずだね?』と声をかける女性。
Y恵だ…今年30歳の女は思ったより老けてた。
俺『あ!ヤバ!NYの、おみやげ忘れた!』
Y『ドジなところも、あいかわらずだね?』
今年NY旅行したときの、おみやげを忘れた。
もちろんプロデューサー娘と行ったのは秘密。
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喫茶店でサンドウィッチを注文する。
何でもない会話をする何でもない男女。
Y『太った?』
俺『うるせーなぁー』
Y『髪伸びて頭デカク見えるよ?』
俺『何?イジメ?ねぇイジメなの?(笑)』
Y『オバサンになると素直な感想言うのよ?』
俺『自分が言われたら嫌なくせによ~』
Y『私も太ったもん、知ってるもん~』
駆け引きしてるのぐらい見え見えだ。
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映画館に向かう途中、のびを見かけた。
俺『あそこの白スーツの長身男どう思う?』
Y『んー、別に興味ない』
俺『ははは、あのイケメン君、友達だよ?』
Y『あー、そうなんだ?』
すぐ横を通ったけど気がつかなかったね?>のび
そして【映画オースティンパワーズ】を見に行った。
何でもない男女2人は映画を見るのが好きだった。
映画を見ながら手を握りたかったけど握れなかった。
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映画が終わりBARに誘う俺。
お腹が空いたからと居酒屋に誘う彼女。
【ペースVSペース】自分の領域で勝負が決まる!
『居酒屋えん』に行くことにした。
Y恵のペース領域で恋愛勝負がスタートする。
Y『サンジとの関係も長いよね?』
俺『もう出会って3年目だしなー』
Y『出会ったときは21歳だったけ?』
俺『そんぐらいだね?若かったねぇー』
【SEXの味】は知ってても、
【恋愛の味】は知らなかった。
そして『禁断の味』を知ってしまった…
俺『2年待っててて言葉、覚えてる?』
Y『あのときは私なりに悩んだのよ?』
俺は【恋愛貯金通帳】を取り出した。
本作ったり…
個展したり…
AV作ったり…
取材うけたり…
スカウトやったり…
悩み相談をしたり…
パティー仕掛けたり…
スポンサーつけたり…
講習会を開講したり…
サイトデザインしたり…
エロサイト運営したり…
地酒のプランニングしたり…
クラブのチケット売ったり…
ナンパプロデュースしたり…
アーティストの構成考えたり…
ブリーダーの犬小屋企画したり…
メディアからギャラもらったり…
そんな恋愛貯金総額金額は…***万円!
これが俺の結果。
恋愛貯金の成果。
目に見えない愛情と
目に見える愛の形だ。
俺『結婚したくて溜めた金だ』
Y『・・・凄いね』
俺『誰よりも幸せにする自信はあるよ』
Y『私て最低な女よ?今の彼氏だって…』
Y恵が静かに語りはじめる。
この2年間3人と恋愛したそうだ。
1人目は、30歳の学生。
今は海外に留学に行ってしまったそうだ。
2人目は、26歳の男性。
前彼の後輩で、逃げたくなって別れたそうだ。
3人目は、30歳の幼馴染み。
小学生からの同級生。腕がタトゥ-だらけの男。
Y『結局2人目が良かったかなぁー』
俺『Σ(-_-;) で!俺は、ムシかいな!』
Y『付き合ったら、いつか別れが来るじゃない?』
俺『それを飽きないように…(略)』
Y『今のままなら、ずっと君と一緒にいられるからさ』
俺『でも、お前、結婚適齢期だろうが!』
Y『まだ結婚しないもーん』
俺『タイムリミットは近いだろうが!』
Y『はい、アーンして?(食べ物を口に運ぶ)』
俺『ん、アーン♪…て、話しの腰を折るな!(/>□<)』
Y恵と出会って3年。
20代前半で出会った俺も
20代中半になろうとしてる。
【経験VS経験】…泥沼恋愛。
何でもない男女は何を学んだんだろう?
1000人以上の人間と出会い。
650件以上の電話番号を聞いて。
100人以上の女性をナンパで抱いた俺の経験。
『私はサンジを育ててるのよ?』口癖だった。
『俺は育ったんだよ?』そう心で思うと…
『認めてもらいたいんでしょ?』彼女は言う。
お前は、寂しいから逃げてるだけ。
安定も刺激も両方欲しいんでしょ?
なぁに?その笑顔は?
お前は本気で恋愛しているのか?
人生半世紀一緒にいる相手を探せるか?
そんなに、そんなに、そんなに、そんなに、
【恋愛ゲーム】…ギリギリまで楽しみたいのかい?
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Y『サンジは私と同じで自分が強いんだよね?』
俺『まぁ、似てるよな?』
Y『甘えられないんだよね…』
俺『それは、昔の俺だからだろ?』
Y『うー、そうかもね?』
俺『30年間、自分を振り返ってみなよ?』
Y『ん?』
俺『全員1年以上付き合ってないだろう?』
Y『まーねー』
俺『結局は、俺が1番長かっただろ?』
Y『そうだけどねー』
俺『無いものねだりしてるだけだよ?お前…』
Y『んー』
俺『Y恵が鵜飼いで俺が鵜だってお前言うてたやん?』
Y『うん』
俺『なら逆に、お前が猛獣で俺は猛獣使いだよ!』
Y『猛獣ですか?私?』
俺『お前みたいな猛獣女は俺にしか扱えないよ?』
Y『彼氏は、皆、私を許せないて言うけどね?』
俺『最後は俺を選ぶと思うんだよなぁ~』
Y『わぁお!凄い自信だこと!私のドコがいいの?』
俺『遺伝子が呼び合うんだよなー』
Y『実は他に2人ほど結婚申し込まれてるんだよね?』
俺『あいかわらず、魔性だよな?』
Y『なーんでモテモテなの?私て?』
俺『わかってるくせによ!』
Y『わかんなーい』
俺『まぁ、もって後、2~3年だな?』
2~3年後、俺は27~8歳だ。
2~3年後、Y恵も32~3歳だ。
まだ俺は若い。
まだ待てる年令だ。
俺にはまだ時間がある。
お前のタイムリミットはもうすぐでしょ?
誰と結婚するのかね?(`ー´)イヒヒ
まぁー、気長に待ちますよ。(仮)
あいかわらず俺は1人だし。(笑)
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俺『ちきしょー!お前のペースだよ!』
Y『うふふふふ♪』
俺『今年中に決着つけようと思ったのに!』
Y『しばらく今の関係でイイじゃない?』
俺『まーた、来年も泥沼かよ!!』
Y『うふふふふ♪よろしくね?』
悪魔のような笑顔を見せる彼女。
そうやって男を堕落させるんだよな。
【Y恵VSサンジ】…泥沼恋愛。
何でもない男女の何でもない関係。
病んでない女はいない。
病んでない男もいない。
病んでる。それでいい。
それでも男は女を求めて生きている。
それでも女は男を求めて生きている。
求めてる限りは『エゴ』なんだよな?
【エゴ=自己満足】
人はソレを『恋』と呼ぶのかもね?
そして愛。
無償の愛。
愛してる。その事実が存在してること。
それが『愛』と呼べるものなのかも知れない。
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Y『やっぱ私、太って見えるかなぁー?』
俺『(;--)やっぱ気にしてんじゃねーかよ!』
そう言って彼女に突っ込む俺。
他人が見れば仲の良いカップル。
実際は、何でもない男女の何でもない恋愛関係。
何でもない2人は帰りに手を握って駅まで向かった。
Y『じゃあね?』
俺『ん?キスは?』
Y『しないもーん♪』
俺『してやるもーん♪』
壁に寄りそいキスをする男女。
他人が見れば仲の良いカップル。
Y『あいかわらず強引ね?(笑)』
俺『お前見てたら発情するんだよ!』
そして仲の良い男女は、
別々の電車にのり帰って行った。
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