ある日、ランコと待ち合わせをしようとしてたときの出来事。
「病院の検診にいってから連絡するねー」
定期健診。いつも通り、明るいあいつがいた。
しかし、それが最後だった。
癌が再発した。
彼女は、とりあえず田舎に戻ることになった。
そして、しばらくして次に俺が連絡をとったさいには死亡してた。
享年24歳。
とにかく早かった。
年末に企画してた3億円パーティーには間に合わなかったのだ。
俺は、呆然とした。
パーティーじたいは、開催したが、
何のためのパーティーか目的を見失った。
男も女も見ててアホくさくなった。
それからすぐに、芸能業界の仕事も、辞めた。
ナンパも、連絡取れる生徒をいっきに集合させて、
年末にルイーダの酒場で忘年会をして、それ以降は、誰とも会わないようにした。
ナンパで即っただの、GET数がどうだの、
もう聞いてるだけで、ランコを思い出して嫌になってきたからだ。
大量にあった新規の女との連絡先も全部削除した。
生きたくても生きれなかった女がいる。
「どうせ人はいつか死ぬんだから」
俺の中で、何かが変化してしまった。
価値観のターニングポイントが発動した。
だから、
ランコのぶんまで、
俺は人生を生きようと決意した。
全てをもう一度リセットして、新しい道を築かなければならないと思ったからだ。
※続きは会員様限定です。
ユーザー名とパスワードをお持ちの方のみログインすれば閲覧することができます。