■2003/10/18(土)運命の選択!の巻
運命の選択の日…この3日間は寝付けなかった。
「来なかったら別れよう」そう心で思っていた。
別れるのなら今しかチャンスがない。
それは結婚するにも今しかないのと同じ事。
午後3時に六本木で待ち合わせ。
出かけようとした瞬間にメールが届く。
Y恵だ…
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Y「二日酔いで頭痛いから5時でもいい?」
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出鼻をくじかれた!(;´Д`)
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5時まで胃が痛い。
頭の思考が止まらない。
落ち着こうとする男。
落ち着こうとしない女。
結婚ってなんだろう?
付き合うってなんだろう?
SEXすることが付き合う意味?
一緒に暮らすことが結婚の意味?
多分、そうじゃない。違う気がする。
目に見える証が欲しいだけのような気がする。
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午後5時になってもY恵が来ない。
不安げに電話をしてみる。
俺「もしもし?」
Y「もしもし?」
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壁の後ろにいるやんけ!Σ(゜Д゜; )
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出鼻をくじかれた!(;´Д`)
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俺「もういるんかい!」
Y「電話すればよかったね?」
俺「なに?二日酔いなの?」
Y「昨日、弟と弟の彼女と飲んでたの」
俺「ふーん」
Y「そしたら帰りに転んじゃった!」
俺「はぁ?だから擦り剥けてるんだ?」
Y「うーん、あんまり記憶ないけどね(笑)」
俺「手の甲も皮剥けてるやん?」
Y「これは頭きて壁殴ったら剥けちゃった」
俺「・・・・・」
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アナタ!中学生ですか!?(;´Д`)
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3日間も悩んでたのがアホ臭く思えてきたワ!(笑)
Y「喉が湧いた~」
俺「んじゃスタバで何か飲むか」
Y「この前、電車に乗ってたら男の子に声かけられたのよ」
俺「ナンパか?(笑)」
Y「なんか私の後ろにいたオヤジが痴漢してたらしくて」
俺「痴漢?」
Y「その男の子が助けてくれたの~」
俺「・・・・・」
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つーか気がつけよ!?(;´Д`)
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まだホテルのチェックインまで
時間があるので映画を見ることにした。
【マッチスティック・メン】(’03)
【監督】リドリー・スコット
【出演】 ニコラス・ケイジ/サム・ロックウェル
■ストーリー■
極度の潔癖性であるサギ師のロイが精神分析医の元を訪ねる。それをきっかけに14歳の娘アンジェラと対面になったロイは、彼女からペテンのテクニックを教えるようせがまれる。するとアンジェラの技はぐんぐん上達し……。
■感想■
普通に面白い。オチが読めてる人だとつまんないかもしれないけれど、地味に人間ドラマ描いてるけれど後味は悪いかもしれない。まぁ奇麗事のないストーリー演出だから俺は好きかも。
映画も見終わりヒルズで晩飯を食べた。
出鼻を挫かれたせいなのか
少しリラックスしていたせいか
気軽にくだらない会話を楽しんだ。
ソバが熱いとか冷たいとか
イモの塩茹でがおいしいとか
本当に本当に…くだらない会話を楽しんだ。
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2人で手を繋ぎながらホテルにチェックインした。
1泊○〇万円…受付でカードキーを渡されて部屋に入る。
俺「今日は泊まれるの?」
Y「うーん親に泊まるって言ってないのよね…」
俺「はぁ!?内緒で来たの?」
31歳の彼女は何気に箱入り娘だった。
俺の想像以上に厳しいのかもしれない。
そんなことも忘れるぐらい熱いキスを交わした。
3年ぶりに身体を重ね合わし、そして抱き合った。
いつだって抱けたはず。でも今日まで抱かなかった。
そういえば彼女はこんなSEXをするんだった…
お互い確認しながら、思い出すようにSEXをした…
俺「お前は結婚したくないの?」
Y「したいよ?だけどまだしないよ」
俺「お前は、いきなり消えていなくなりそうで怖いんだよ…」
Y「平気だよ、ずっと一緒にいるからさ」
俺「その証が欲しいのかもしれないね?俺は…」
Y「はじめて出会ったときもベッドで同じこと言ってたよ?」
俺「そうだっけ(笑)」
Y「うん(笑)」
彼女の母親から電話があった。
不機嫌らしい。犬もいるし。もう帰宅しろと。
深夜タクシーで彼女を見送った。
Y「ちゃんと認めてるよ?」
俺「ん?」
Y「だから悩まないで自由に進みなさい」
ずっと認めてもらいたかった。
そんな気持ちを読むように言われた。
彼女は【鵜飼】で俺は【鵜】…首を絞め続ける彼女に喜びを感じる鳥。
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